退職時の使用証明書
- なぜ選考時に「退職時の使用証明書」が必要なのですか?
- 退職時の使用証明書は、前職の退職事由を把握し、採用のリスクを軽減するために必要です。
選考時と採用決定後の書類は別に規定する
退職時の使用証明書は、選考する過程で提出を求める書類のひとつです。
選考時に求める書類と採用決定後に求める書類を区分せずに、まとめて規定している就業規則をときどき見かけます。
しかし、選考時に求める書類と採用決定後に求める書類は、それぞれ目的が異なります。
したがって、就業規則には、選考時に提出を求める書類と採用時に提出を求める書類とに分けて規定するとよいでしょう。
前職の退職事由を知るために提出させる
退職時の使用証明書とは、退職する、あるいは退職した従業員が会社に請求した場合、会社が発行しなければならない書類です。(労働基準法第22条)
会社が退職時の使用証明書を発行しなければならない期間は、退職日から2年間です。回数制限はありません。
証明内容は、入社日や退社日、従事していた業務やその役職、賃金・賞与額等の内容です。
証明内容のうち最も大切なのは、退職事由(それが解雇の場合はその事由も含む)が証明されることです。
たとえば、前職を解雇された人は、その解雇事由を把握できます。
また、会社ともめて退職したような人は、前職の会社に連絡できない場合もあると思います。
そうすると、退職時の使用証明書を提出することができません。
このように、選考の過程で「退職時の使用証明書」を求めることで、採用のリスクを軽減することができるでしょう。
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