「休憩時間も働いた」高槻の教諭ら、未払い賃金求め提訴

高槻市立小、中学校の教諭と元教諭5人が21日、「休憩時間にも勤務したのに賃金が支払われていない」などとして、府や同市などを相手取って未払い賃金など計約692万円の支払いを求める訴えを大阪地裁に起こした。

訴えによると、5人は02、03年度の2年間で、それぞれ300日前後にわたって、昼休みや授業終了後の休憩時間(45分間)が取れず、打ち合わせや授業準備などに費やした。しかし、時間外手当は支給されなかった。5人は「休憩時間に勤務するのは労働基準法に違反しており、肉体的、精神的疲労は甚大だ」などとして、未払い分の賃金と慰謝料として、1人当たり約129万~約162万円を求めている。

大阪市内で会見した元教諭の男性(60)は「学校現場では休憩時間が取れないのが実態で、過労につながっていることを知ってほしい」と訴えた。

2004/04/22 毎日新聞